かではじまる用語
110 語
- 後悔回避こうかいかいひ
後悔回避は、将来後悔しそうな選択を避けるために、現状維持や安全策を取りすぎる傾向です。行動の後悔と不作為の後悔の非対称性もあります。損失回避と親和性が高いです。
- 公開市場操作こうかいしじょうそうさ
公開市場操作は、中央銀行が国債などを売買して短期金利や流動性を調整する政策手段です。買い入れは緩和、売却は引き締めです。日常の金融政策の中心ツールです。
- 交換手段こうかんしゅだん
交換手段とは、財やサービスの売買で当事者が受け入れる支払い手段としての、貨幣の機能の一つです。売り手と買い手が必ずしも同時に欲しい物を持っていなくてよくなります。流動性が高いほど交換手段として優れ、法定通貨は法律により支払いの拒否が制限されます。
- 公共財こうきょうざい
公共財は、非排除性(特定の人から利用を除外しにくい)と非競合性(追加利用者のコストがほぼゼロ)を持つ財です。国防、街灯、基礎研究などといった側面が挙げられます。フリーライダー問題で民間供給が不足しやすいです。
- 攻撃こうげき
攻撃は、他者に危害を与える意図を伴う行動です。殴る・蹴るといった身体的なものや暴言のほか、仲間外れにするなど人間関係を傷つける形も含みます。欲求不満が攻撃に転じるという説明や、周囲の攻撃をまねる社会的学習、大勢の中で個人として意識が薄れる脱個性化など、さまざまな理論で背景が説明されています。
- 交差弾力性こうさだんりょくせい
交差弾力性は、ある財の価格が1%変化したとき、別の財の需要量が何%変化するかを示す指標です。正なら代替関係、負なら補完関係です。企業の競争分析に使われます。
- 向社会的行動こうしゃかいてきこうどう
向社会的行動は、他者の福祉を意図した有益な行動の総称です。援助、共有、協力、寄付などといった側面が挙げられます。共感、規範、モデリングが促進要因といった側面が挙げられます。
- 厚生経済学こうせいけいざいがく
厚生経済学とは、資源配分が社会全体の幸福や満足にとって望ましいかを評価する経済学の分野です。効率性と公平性の両方を扱います。パレート効率性や消費者余剰・生産者余剰などの概念を使い、市場の失敗や政策介入の余地を検討します。
- 公正世界信念こうせいせかいしんねん
公正世界信念は、世界は公正で、人はその行いに見合った報いを受けると信じる傾向です。被害者批判(「自業自得」)を生みえます。不安を減らす適応面も指摘されます。
- 構造的失業こうぞうてきしつぎょう
構造的失業は、産業構造・技能・地域のミスマッチにより長期化する失業です。景気回復だけでは解消しにくいです。職業訓練、地域政策、労働移動の促進が対策といった側面が挙げられます。
- 公定歩合こうていぶあい
公定歩合は、中央銀行が商業銀行に直接貸し付ける際の公式金利です。最後の貸し手としての窓口金利です。公開市場操作と併用され、緊急時のシグナルにもなります。
- 行動主義こうどうしゅぎ
行動主義は、観察可能な行動と環境刺激・報酬に焦点を当て、心の内部状態を直接論じない心理学の立場です。ワトソン、スキナーが代表といった側面が挙げられます。古典的、オペラント条件づけが基盤といった側面が挙げられます。
- 行動政策学こうどうせいさくがく
行動政策学は、行動経済学の知見を政策・公共サービス設計に応用する分野です。ナッジ・フィールド実験・A/Bテストで介入効果を検証します。税金・健康・教育・環境、エビデンスベース、自由と誘導のバランスといった側面からも、この概念が研究されています。
- 購買力平価こうばいりょくへいか
購買力平価は、長期的に為替レートは両国の物価水準(同じ財の価格)に収斂するという理論です。絶対PPPと相対PPPがあります。短期では資本移動や投機で大きく乖離します。
- 公平こうへい
公平(エクイティ)とは、所得や機会、負担が正当と感じられるように配分されている状態を指す概念です。経済効率とは別の次元で議論されます。垂直的公平(所得に応じた負担)と水平的公平(同じ状況なら同じ扱い)など、様々な基準があります。
- 公平性規範こうへいせいきはん
公平性規範は、経済取引においても配分や価格が「公平か」という社会的規範が行動を制約するという考え方です。最後通牒ゲームで拒否が起きるのは公平性の作用です。価格の抵抗(例:暴風雪のシャベル値上げ)も説明します。
- 公平理論こうへいりろん
公平理論は、関係における投入と成果の比率が等しいと感じるときに満足するという理論です。自分と相手の比率比較です。不公平感は苦痛を生み、行動変化を促します。
- 効用最大化こうようさいだいか
効用最大化は、消費者が予算の範囲で得られる満足(効用)をできるだけ高くする選択をすることです。限界効用と価格の比率が各財で等しくなるのが条件です。合理的選択モデルの基本です。
- 国債こくさい
国債は、政府が発行した債務の総額(国債残高)です。財政赤字の累積です。金利負担と将来世代への負担が議論されます。
- 国際収支こくさいしゅうし
国際収支は、一国と外国との間の経済取引を体系的に記録した統計です。経常収支、資本収支、金融収支などで構成といった側面が挙げられます。為替レートや政策の評価に使われます。
- 心の理論こころのりろん
心の理論は、他者が自分と異なる信念・意図・感情を持つことを理解する能力です。幼児期に発達です。自閉スペクトラムでは困難な場合があります。
- 固定費こていひ
固定費は、産出量にほとんど依存せず、一定期間で発生する費用です。家賃、設備償却、管理職給与などといった側面が挙げられます。短期の操業停止判断では、変動費との比較が重要です。
- 古典的条件づけこてんてきじょうけんづけ
古典的条件づけとは、もともと反応を引き起こす刺激と、中性の刺激を繰り返し組み合わせることで、中性刺激だけでも同じ反応が起きるようになる学習です。パブロフの犬の実験が有名です。無条件刺激・無条件反応・条件刺激・条件反応が基本要素で、消去や一般化、弁別といった過程も含みます。
- 古典派経済学こてんはけいざいがく
古典派経済学とは、18世紀末から19世紀にかけてアダム・スミス、リカード、ミルなどによって発展した経済学の流れです。自由市場と分工、見えざる手を重視しました。長期では充分雇用に向かうとする考え方や、価値・分配・貿易の理論が整備されました。
- コブウェブモデルコブウェブモデル
コブウェブモデルは、生産者が前の期の価格を参考に供給を決めるとき、価格と数量が振動する動学モデルです。供給の反応が遅れる農産物市場で説明力があります。安定、不安定の両方の振る舞いがありうるといった側面が挙げられます。
- コミットメントデバイスコミットメントデバイス
コミットメントデバイスは、将来の自分が誘惑に負けないよう、事前に縛りを設ける仕組みです。預金ロック、公開宣言、罰金付き目標などといった側面が挙げられます。双曲割引への対処です。
- 混合経済こんごうけいざい
混合経済とは、市場メカニズムと政府の役割を組み合わせた経済体制です。多くの現代国家がこの形をとります。民間企業が中心に生産しつつ、教育、医療、治安、マクロ政策などで政府が関与します。
- コースの定理コースのていり
コースの定理は、取引費用がゼロで財産権が明確なら、外部性があっても当事者間の交渉で効率的な配分が実現するとする命題です。現実では取引費用や多数の当事者で交渉は難しいです。それでも財産権の重要性を示しました。
- コーピングコーピング
コーピングは、ストレスや困難に対処するための認知的・行動的な努力です。問題焦点型(状況を変える)と情動焦点型(気持ちを調整する)の区分が基本です。リソースの動員、レジリエンスの要素、適応的・非適応的戦略といった側面からも、この概念が研究されています。
- 互恵性ごけいせい
互恵性は、相手の好意や敵意に応じて、返礼や報復の行動をとる傾向です。信頼ゲームやギフト交換実験で観察です。契約関係や職場の協力の基盤です。