あではじまる用語
17 語
- 愛着理論あいちゃくりろん
愛着理論とは、乳幼児が養育者との間に結ぶ情緒的な絆が、その後の対人関係の土台になる、という理論です。ボウルビィが提唱しました。安全型、不安型などの愛着スタイルは、大人の親密関係にも影響しうると研究されています。
- 曖昧性回避あいまいせいかいひ
曖昧性回避は、確率が不明なリスク(曖昧性)を、確率が分かっているリスクより避ける傾向です。エリスベルクの壺問題が典型的な例です。不確実性への嫌悪はリスク回避とは区別されます。
- 足場の法則あしばのほうそく
足場の法則は、小さな依頼に応じた後、より大きな依頼にも応じやすくなる説得技法です。一貫性原理です。自己概念へのコミットメントが媒介です。
- アッシュの同調実験アッシュのどうちょうじっけん
アッシュの同調実験は、明らかに正しい線の長さ判断でも、集団が誤答すると被験者が同調する実験です。規範的圧力の力を示しました。少数の同盟者がいると同調は減ります。
- アンカリングアンカリング
アンカリングとは、最初に提示された数値や情報(アンカー)が、その後の判断を引きずってしまう現象です。価格交渉や見積もり、損害賠償額の推定などで強く働きます。アンカーが無関係に見える数字でも影響することがあり、意識しても完全には消えないことが多いです。
- 暗黙記憶あんまつきおく
暗黙記憶は、意識的な想起なしに、過去の経験が行動や判断に影響する記憶です。プライミング、手続き記憶、条件反射などといった側面が挙げられます。明示的記憶とは別経路です。
- イノベーションイノベーション
イノベーションとは、新しい製品、サービス、生産方法、ビジネスモデルが社会に広まり、経済に変化をもたらすことです。単なる発明と区別し、実際の普及まで含むことが多いです。技術革新は生産性を押し上げ、古い産業を置き換えることもあります。
- 意味記憶いみきおく
意味記憶は、個人的なエピソードから切り離された、事実・概念・言語の知識の記憶です。「パリはフランスの首都」——いつ覚えたかは不明でも知っています。ネットワークモデル、スキーマ・プロトタイプ、認知地図の一部といった側面からも、この概念が研究されています。
- 印象操作いんしょうそうさ
印象操作は、他者から望ましい印象を与えるよう、自己の言動を整える戦略です。ゴッフマンのドラマトゥルギーです。面接、SNS、日常の礼儀も含むといった側面が挙げられます。
- インフレーションインフレーション
インフレーションとは、物価が持続的に上昇し、お金の購買力が下がっていく現象です。同じ金額で買えるものが少なくなっていく状態を指します。緩やかな物価上昇は景気拡大の局面で見られることもありますが、急激なインフレは実質賃金を食い、生活を圧迫します。
- イールドカーブイールドカーブ
イールドカーブは、債券の満期別利回りを結んだ曲線です。通常は長期金利が短期より高い(正のスプレッド)です。逆イールドは景気後退のシグナルとされることがあります。
- エピソード記憶エピソードきおく
エピソード記憶は、自分が経験した出来事を、時間・場所・文脈とともに記憶するシステムです。自己と結びついた回想です。海馬が重要です。
- 演繹推論えんえきすいろん
演繹推論は、前提が真なら結論が必ず真になる論理的推論です。シラログス(三段論法)です。数学、法の形式推論といった側面が挙げられます。
- 援助行動えんじょこうどう
援助行動は、困っている他者を助ける具体的な行動です。ラタネとダーレイのモデル——注意、判断、決定の段階といった側面が挙げられます。共感、技能、コストが影響といった側面が挙げられます。
- おとり効果おとりこうか
おとり効果は、明らかに劣った第三の選択肢(おとり)を加えることで、特定の選択肢が魅力的に見える現象です。非対称優越関係を作ります。マーケティングやメニュー設計で使われます。
- オペラント条件づけオペラントじょうけんづけ
オペラント条件づけとは、行動の結果として与えられる報酬や罰によって、その行動の出現頻度が変わる学習のことです。スキナーが体系化しました。正の強化、負の強化、正の罰、負の罰を区別し、報酬の出し方(強化スケジュール)も行動に影響します。
- オークンの法則オークンのほうそく
オークンの法則は、実質GDPが潜在水準から乖離する割合と失業率の変化が一定の関係にあるという経験則です。景気が1%ポイント悪化すると失業率は約0.5%ポイント上昇——といった係数で表されます。短期の景気判断、潜在GDPの推定にも利用、国・時期で係数は異なるといった側面からも、この概念が研究されています。