さではじまる用語
101 語
- 精神分析せいしんぶんせき
精神分析は、フロイドに始まる、無意識・幼児期体験・夢と言誤りを通じて心を探究する理論と治療法です。自由連想、解釈、転移の分析が技法といった側面が挙げられます。現代ではエビデンスと統合療法が議論されます。
- 正常財せいじょうざい
正常財は、所得が増えると需要が増える財です。大多数の財は正常財です。所得弾力性が正です。
- 精緻化可能性モデルせいちかかのうせいモデル
精緻化可能性モデルは、説得が、内容を深く検討する中央経路か、周辺手がかりに依存する周辺経路かで効くとするモデルです。動機と能力が高いと中央経路です。忙しいときは権威、好感など周辺といった側面が挙げられます。
- 制度経済学せいどけいざいがく
制度経済学とは、法律、規範、組織、財産権といった制度が経済の成り行きにどう影響するかを重視する経済学の流れです。市場だけでは説明しきれない部分に目を向けます。取引費用や契約の不完全性、権力関係も分析対象になります。
- 責任分散せきにんぶんさん
責任分散は、他者がいるほど、個人が援助や行動の責任を感じにくくなる現象です。傍観者効果の核心メカニズムです。特定の誰かを指名すると援助が増えます。
- 接触仮説せっしょくかせつ
接触仮説は、適切な条件下で外集団との接触が偏見を減らすとする仮説です。アリポートです。平等な地位、共通目標、権威の支持、反対規範の欠如が条件といった側面が挙げられます。
- 説得せっとく
説得は、態度や信念を、訴求や論拠によって変えようとするコミュニケーション過程です。エートス、パトス、ロゴスといった側面が挙げられます。精緻化可能性モデルで中央経路と周辺経路です。
- 閃光記憶せんこうきおく
閃光記憶は、衝撃的な出来事を、いつどこで聞いたかという文脈とともに鮮明に覚えていると感じる記憶です。9/11や大地震などです。鮮明さと正確性は一致しないことが後の研究で示されました。
- 潜在GDPせんざいGDP
潜在GDPは、既存の資本・労働・技術をフル活用したときのGDP水準です。実質GDPとのギャップが景気の過熱、冷え込みを示すといった側面が挙げられます。長期成長トレンドの基準です。
- 選択アーキテクチャせんたくアーキテクチャ
選択アーキテクチャは、選択肢の提示順・デフォルト・情報の見せ方など、意思決定の環境を設計することです。ナッジの実装枠組みです。自由は残しつつ行動を形作ります。
- 選択過多せんたくかた
選択過多は、選択肢が多すぎると決定が遅れたり、満足度が下がったりする現象です。ジャムの実験で有名です。認知負荷と機会費用が増えます。
- 選択的注意せんたくてきちゅうい
選択的注意は、多数の刺激の中から、関連するものだけを選び取り、他を抑制する注意の働きです。カクテルパーティ効果——名前言及だけ聞こえる——が例です。フィルタリングとゲート、感情・動機が選択を偏らせる、ADHDは調節の困難といった側面からも、この概念が研究されています。
- 専門化せんもんか
専門化とは、個人・企業・地域が特定の分野に特化し、生産や学習をそこに集中させることです。分業と表裏一体の関係にあります。得意分野に集中すると生産性が上がり、比較優位を通じて貿易の利益にもつながります。
- 総供給そうきょうきゅう
総供給は、経済全体で提供される財・サービスの量です。短期では価格・賃金の硬直性があり需要に応じて変動、長期では潜在GDP近くに収束する見方があります。供給ショックで曲線がシフト、スタグフレーションの説明、成長は供給能力の拡大といった側面からも、この概念が研究されています。
- 双曲割引そうきょくわりびき
双曲割引は、将来の報酬を割り引く率が時間軸に応じて一貫せず、近い将来ほど急に割り引くモデルです。今日と明日の差は大きいが、1年後と1年1日後の差は小さいです。先送りと自制の問題を説明します。
- 総需要そうじゅよう
総需要は、経済全体の財・サービスに対する需要の総和です。消費、投資、政府支出、純輸出で構成(Y=C+I+G+NX)といった側面が挙げられます。景気変動の短期的な主役です。
- 創造性そうぞうせい
創造性は、新しく有用なアイデア・作品・解決を生み出す能力です。発散思考と収束思考、ドメイン知識、動機づけが関わります。個人差と状況要因です。
- 創造的破壊そうぞうてきはかい
創造的破壊とは、新しい技術や仕組みが古い産業や職を淘汰しながら、同時に新たな成長を生み出す過程を指す概念です。シュンペーターが強調しました。効率の低いやり方が消える一方で、新しい仕事や市場が生まれます。
- 相対的剥奪そうたいてきはくだつ
相対的剥奪は、絶対水準ではなく、比較対象と比べて自分が不当に不利だと感じる状態です。不公平感と怒りを生みます。社会運動、労働争議の動員要因といった側面が挙げられます。
- 損失回避そんしつかいひ
損失回避は、同じ大きさの利益より損失をより重く感じる傾向です。プロスペクト理論の価値関数の特徴です。リスク回避行動や現状維持バイアスを説明します。
- ソースモニタリングソースモニタリング
ソースモニタリングは、記憶の内容がどこから来たか(自分の経験・想像・他人の話)を判断する能力です。失敗すると偽記憶や誤情報効果が起きます。現実監視、メディアリテラシー、子どもの記憶発達といった側面からも、この概念が研究されています。