心理学
152 語
- チャンキングチャンキング
チャンキングは、複数の要素を意味のあるまとまり(チャンク)に組み合わせ、記憶容量を実効的に増やす技法です。電話番号の3-4-4区切りが典型的な例です。専門家の巨大な短期記憶はチャンクの多さによります。
- 注意ちゅうい
注意は、限られた認知資源を、特定の情報や活動に割り当てる選択的プロセスです。選択的注意、分配的注意、持続的注意などといった側面が挙げられます。マルチタスクの限界はここに由来します。
- 注意瞬目ちゅういしゅんもく
注意瞬目は、短時間に続く2つの目標のうち、1つ目を処理した直後は2つ目を見逃しやすい現象です。注意のリフレactory期です。高速な情報ストリームでの見落としのメカニズムです。
- 長期記憶ちょうききおく
長期記憶は、情報を長期間保持する記憶システムであり、エピソード・意味・手続きを含みます。短期、ワーキングメモリからエンコードされるといった側面が挙げられます。忘却曲線は長期保持の課題を示します。
- 手続き記憶てつづききおく
手続き記憶は、自転車の乗り方やタイピングなど、手順・技能として暗黙的に保持される記憶です。宣言的記憶(エピソード、意味)とは別系統といった側面が挙げられます。練習で自動化されます。
- 天性と養育てんせいとよういく
天性と養育は、行動や能力の個人差が遺伝(天性)と環境(養育)のどちらで説明されるかという問題です。現代は二者の相互作用、表現遺伝学を重視といった側面が挙げられます。単純な比率争いではありません。
- 投影とうえい
投影は、自分の受け入れがたい感情や特质を、他者に帰属させて認識する防衛機制です。「あいつが嫌いなんだ」と感じる裏で、自分の感情を他者に載せている可能性——という分析枠です。カップリング関係で増幅、偏見の心理機制とも関連、気づきが治療の鍵といった側面からも、この概念が研究されています。
- 統制の所在とうせいのしょざい
統制の所在は、人生の結果が自分の努力で決まると感じるか(内的)、外の力に左右されると感じるか(外的)の信念傾向です。ロティの概念です。内的統制感は自己効力感、健康行動と正の相関が多いといった側面が挙げられます。
- トップダウン処理トップダウンしょり
トップダウン処理は、期待・知識・文脈が下位の感覚情報の解釈を上から制御する知覚処理です。「見ることは信じること」の側面です。錯視、読みの誤りに関与といった側面が挙げられます。
- トラウマトラウマ
トラウマは、身体的・心理的な安全を脅かす出来事による、持続的な苦痛や機能障害の状態です。PTSDなどです。個人差が大きく、回復には安全な環境と専門的支援が重要です。
- 動機づけどうきづけ
動機づけは、行動を始め、方向づけ、維持する内的・外的要因の総称です。生理的欲求から社会的目標まで幅広いです。内発的、外発的動機づけの区分が教育、組織で重要といった側面が挙げられます。
- 洞察どうさつ
洞察は、問題の構造を突然理解し、解法が一気に見える認知体験です。コホートの「アハ体験」です。試行錯誤の後に休息で閃くこともあります。
- 同調どうちょう
同調は、集団の規範や多数派の判断に合わせて、自分の態度や行動を変えることです。アッシュの実験では、線の長さという客観的に明らかな課題でも、周囲が誤った答えを示すと本人の判断が曲げられました。周囲の正しさに頼る情報的影響と、仲間外れになりたくない規範的影響の両方が働きます。
- 内集団ないしゅうだん
内集団は、自分が所属すると認識する集団です。外集団との対比でアイデンティティが強化されます。内集団バイアスで自集団を過大評価しがちです。
- 内発的動機づけないはつてきどうきづけ
内発的動機づけは、活動そのものの面白さ・意味から行動が生じる動機です。外発的報酬が過剰だと内発的動機を損なう(過剰正当化効果)です。学習、創造性の質を支えるといった側面が挙げられます。
- 二重過程理論にじゅうかていりろん
二重過程理論は、思考に速い自動的系と遅い分析的系の二つが関わるとする理論枠組みです。システム1/2としても知られます。直感と熟慮の使い分けです。
- 人間性心理学にんげんせいしんりがく
人間性心理学は、人の成長・自己実現・主観的体験を重視し、病理より健全性に光を当てる心理学の潮流です。マズロー、ロジャーズが代表といった側面が挙げられます。クライアント中心療法や自己実現の概念を広めたです。
- 認知地図にんちちず
認知地図は、環境の空間構造について心の中に構築した内部的な地図です。トールマンのラット実験が起源です。ナビなしでも経路を記憶できます。
- 認知的評価にんちてきひょうか
認知的評価は、出来事が自分にとって脅威か挑戦かなど、意味づけによって感情反応が決まるという考え方です。ラザルスです。同じ刺激でも評価が変わればストレスや不安の強度が変わります。
- 認知的不協和にんちてきふきょうわ
認知的不協和とは、自分の中に矛盾する信念や態度、行動が並び立ったときに感じる不快感のことです。フェスティンガーが提唱した社会心理学の古典的概念です。この不快を減らすため、人は態度や解釈をあとから変えたり、選択を正当化したりしやすくなります。
- 認知負荷にんちふか
認知負荷は、作業記憶にかかる精神的負担の量です。内在的(課題の難しさ)、外在的(提示の仕方)、関連的(学習に有効な負荷)に区分といった側面が挙げられます。UI・教材設計、マルチタスクの限界、チャンキングで軽減といった側面からも、この概念が研究されています。
- ノセボ効果ノセボこうか
ノセボ効果は、副作用や悪化を期待すること自体が、実際の症状悪化を引き起こす現象です。プラシーボの逆です。情報開示(「副作用があります」)でも生じえます。
- ハロー効果ハローこうか
ハロー効果とは、ある目立つ特徴(外見、肩書き、ブランドなど)が、その人や物全体の評価にも及ぼしてしまう現象です。後光効果とも呼ばれます。採用面接や製品レビューでも、一つの好印象が総合評価を押し上げることがあります。
- パーソナリティパーソナリティ
パーソナリティは、個人の思考・感情・行動の比較的安定したパターンです。ビッグファイブなど特性モデルで測定です。気質と経験の相互作用で形成されます。