心理学
152 語
- 馴化じゅんか
馴化は、繰り返し同じ刺激を受けると反応が弱まる学習過程です。感作と対になります。アラーム音に慣れるなどです。
- 状態依存記憶じょうたいいぞんきおく
状態依存記憶は、学習時と同じ生理的・心理的状态にあると、記憶の検索が改善する現象です。薬物状態、気分、文脈の一致効果と関連といった側面が挙げられます。文脈依存記憶、試験不安と学習環境、再現性の注意といった側面からも、この概念が研究されています。
- 情報的影響じょうほうてきえいきょう
情報的影響は、曖昧な状況で他者の判断を正しい情報源として受け入れる影響です。アッシュでも一部は本当に相手を信じたとされます。危機時の集合知にもです。
- スキーマスキーマ
スキーマは、過去の経験から形成された、世界・自己・他者についての認知的枠組み(知識構造)です。新情報の解釈を早めるが、ステレオタイプや記憶の歪みも生みえます。脚本(レストランでの行動順序)、自己スキーマ、認知療法で修正対象といった側面からも、この概念が研究されています。
- ステレオタイプステレオタイプ
ステレオタイプは、集団メンバーについての、過度に一般化された信念です。認知の効率化でもあるが、偏見、差別の認知基盤といった側面が挙げられます。ステレオタイプ脅威で成績が下がります。
- ステレオタイプ脅威ステレオタイプきょうい
ステレオタイプ脅威は、自分に当てはまる否定的ステレオタイプを意識すると、パフォーマンスが実際に低下する現象です。スティールとアロンソンです。少数派、女性の数学などで実証といった側面が挙げられます。
- ストループ効果ストループこうか
ストループ効果は、色名の意味と文字の色が一致しないとき、色の命名が遅くなる現象です。自動的な読みが色判断を妨害します。注意制御、競合の古典的実験といった側面が挙げられます。
- ストレスストレス
ストレスは、要求(ストレッサー)が対処資源を上回ると感じられるときの心的・身体的反応です。ヤーキーズ・ドットソン法則のように適度な覚醒は有効だが、過度は健康を損ないます。コーピング・社会的支援、バーンアウトへの経路、認知的評価が媒介といった側面からも、この概念が研究されています。
- 精神動力せいしんどうりょく
精神動力は、無意識の衝動・防衛・幼少期の経験が現在の感情や行動を動かすという心理学的見方です。精神分析の系譜です。抑圧・投影・転移などの概念で内面の葛藤を理解します。
- 精神分析せいしんぶんせき
精神分析は、フロイドに始まる、無意識・幼児期体験・夢と言誤りを通じて心を探究する理論と治療法です。自由連想、解釈、転移の分析が技法といった側面が挙げられます。現代ではエビデンスと統合療法が議論されます。
- 精緻化可能性モデルせいちかかのうせいモデル
精緻化可能性モデルは、説得が、内容を深く検討する中央経路か、周辺手がかりに依存する周辺経路かで効くとするモデルです。動機と能力が高いと中央経路です。忙しいときは権威、好感など周辺といった側面が挙げられます。
- 責任分散せきにんぶんさん
責任分散は、他者がいるほど、個人が援助や行動の責任を感じにくくなる現象です。傍観者効果の核心メカニズムです。特定の誰かを指名すると援助が増えます。
- 接触仮説せっしょくかせつ
接触仮説は、適切な条件下で外集団との接触が偏見を減らすとする仮説です。アリポートです。平等な地位、共通目標、権威の支持、反対規範の欠如が条件といった側面が挙げられます。
- 説得せっとく
説得は、態度や信念を、訴求や論拠によって変えようとするコミュニケーション過程です。エートス、パトス、ロゴスといった側面が挙げられます。精緻化可能性モデルで中央経路と周辺経路です。
- 閃光記憶せんこうきおく
閃光記憶は、衝撃的な出来事を、いつどこで聞いたかという文脈とともに鮮明に覚えていると感じる記憶です。9/11や大地震などです。鮮明さと正確性は一致しないことが後の研究で示されました。
- 選択的注意せんたくてきちゅうい
選択的注意は、多数の刺激の中から、関連するものだけを選び取り、他を抑制する注意の働きです。カクテルパーティ効果——名前言及だけ聞こえる——が例です。フィルタリングとゲート、感情・動機が選択を偏らせる、ADHDは調節の困難といった側面からも、この概念が研究されています。
- 創造性そうぞうせい
創造性は、新しく有用なアイデア・作品・解決を生み出す能力です。発散思考と収束思考、ドメイン知識、動機づけが関わります。個人差と状況要因です。
- 相対的剥奪そうたいてきはくだつ
相対的剥奪は、絶対水準ではなく、比較対象と比べて自分が不当に不利だと感じる状態です。不公平感と怒りを生みます。社会運動、労働争議の動員要因といった側面が挙げられます。
- ソースモニタリングソースモニタリング
ソースモニタリングは、記憶の内容がどこから来たか(自分の経験・想像・他人の話)を判断する能力です。失敗すると偽記憶や誤情報効果が起きます。現実監視、メディアリテラシー、子どもの記憶発達といった側面からも、この概念が研究されています。
- 多元的無知たげんてきむち
多元的無知は、各人が内心は異議を持ちながら、他者が賛成していると誤信し、沈黙が連鎖する状態です。傍観者効果の一因です。実際は多数が反対でも、全員が賛成しているように見えます。
- 短期記憶たんききおく
短期記憶は、情報を短時間(秒〜十数秒)保持する容量限定の記憶です。ワーキングメモリ概念と重なる部分があります。リハーサルなしでは急速に消えます。
- ダニング=クルーガー効果ダニングクルーガーこうか
ダニング=クルーガー効果は、能力が低いほど自己評価が過大になり、能力が高いほど過小評価しやすい偏りです。メタ認知の欠如が低能力側の過信を説明します。統計的議論もあるが、現象として広く知られます。
- 知覚ちかく
知覚は、感覚情報を組織化し、意味のある世界の体験を構成するプロセスです。ボトムアップ(データ駆動)とトップダウン(期待駆動)が相互作用します。錯視・恒常性、ゲシュタルト法則、文化と経験の影響といった側面からも、この概念が研究されています。
- 知能ちのう
知能は、学習・推論・問題解決・環境適応などの総合的な認知能力です。g因子(一般知能)理論と多重知能理論など議論があります。測定は心理測定の中心的な位置づけです。