心理学
152 語
- 差別さべつ
差別は、偏見に基づき、特定の集団のメンバーを不公平に扱う行動です。明示的差別と、無意識の差別(構造的・統計的)があります。雇用・住宅・教育、法と啓発、アライシップと制度改正といった側面からも、この概念が研究されています。
- システム1と2システム1と2
システム1と2は、カーネマンによる二重過程のラベルで、1は速く直感的、2は遅く努力的な思考です。バイアスは主にシステム1のヒューリスティック、修正はシステム2の監視が必要です。認知リフレクション・テスト、疲労でシステム2が弱まる、行動経済学の普及概念といった側面からも、この概念が研究されています。
- 舌先現象したさきげんしょう
舌先現象は、知っているはずの語が一時的に思い出せず、しかし取りそうな感覚がある状態です。部分的な検索成功です。音韻情報は近いが語が出ありません。
- 社会規範しゃかいきはん
社会規範は、集団内で共有され、遵守が期待される行動ルールです。明示的(法律)と暗黙的(マナー)です。規範的影響は同調の主要因です。
- 社会交換理論しゃかいこうかんりろん
社会交換理論は、対人関係をコストと報酬の交換として理解し、利益最大化を目指すとする理論です。ホマンス、ティバウトといった側面が挙げられます。公平性、相互性も後に組み込まれるといった側面が挙げられます。
- 社会的アイデンティティ理論しゃかいてきアイデンティティりろん
社会的アイデンティティ理論は、自己概念の一部が集団所属から生まれ、内集団の地位向上を動機づけるとする理論です。タジフェルとターナーです。最小集団実験で、ランダム分けでも差別が起きます。
- 社会的促進しゃかいてきそくしん
社会的促進は、他者がいる(または観察されている)ことで、習熟した課題のパフォーマンスが向上する現象です。ザイオナ効果です。未習熟課題では社会的抑制(妨害)になることもあります。
- 社会的比較しゃかいてきひかく
社会的比較は、自分の意見や能力を、他者と比べて評価する過程です。フェスティンガーです。上向き比較は動機づけ、下向きは安心——両面ありです。
- 社会的抑制しゃかいてきよくせい
社会的抑制は、他者の存在によって、未習熟や複雑な課題のパフォーマンスが低下する現象です。社会的促進の裏側です。評価懸念が認知資源を奪います。
- 社会的ろう惰しゃかいてきろうだ
社会的ろう惰は、集団作業で個人の努力が、単独時より低下する現象です。責任の分散と評価の曖昧さが原因です。個人の貢献が可視化されると改善します。
- 社会認知しゃかいにんち
社会認知は、他者・自己・社会状況についての情報を処理し、判断や行動につなげる研究領域です。帰属、スキーマ、態度、偏見を包含といった側面が挙げられます。認知心理学と社会心理学の交差点です。
- 集団思考しゅうだんしこう
集団思考は、一致を求めるあまり、批判的検討が抑えられ、誤った決定に集団が走る現象です。アービンジャーが提唱です。閉鎖的リーダーシップ、圧力、自己検閲が条件といった側面が挙げられます。
- 昇華しょうか
昇華は、社会的に受け入れにくい衝動を、建設的な活動や創造に方向転換する防衛機制です。成熟した防衛とされます。攻撃性をスポーツに、性的エネルギーを芸術に——といったイメージです。
- 初頭効果しょとうこうか
初頭効果は、リストの先頭付近の項目が、後続よりよく記憶される現象です。長期記憶への十分な符号化(リハーサル時間)が説明として有力です。新近効果と系列位置効果、面接の第一印象、プレゼンの冒頭設計といった側面からも、この概念が研究されています。
- 新近効果しんきんこうか
新近効果は、リストの末尾付近の項目が、直後の再生で優位に思い出される現象です。短期記憶(ワーキングメモリ)への保持が説明に使われます。時間を空けると弱まります。
- 心身症しんしんしょう
心身症は、心理的ストレスや感情が身体症状として現れる状態です。器質的病変がない場合も、痛み・消化器症状・頭痛などは実在します。心身医学で統合的に扱います。
- 心的回転しんてきかいてん
心的回転は、心の中で物体の向きを回転させて比較する空間認知能力です。シェパードとメツラーです。反応時間が回転角度に比例することが示されました。
- 心理測定しんりそくてい
心理測定は、知能・性格・態度などを尺度やテストで数値化する心理学の分野です。信頼性、妥当性、標準化が品質の鍵といった側面が挙げられます。採用、教育、臨床で広く使われるといった側面が挙げられます。
- 心理的リアクタンスしんりてきリアクタンス
心理的リアクタンスとは、自分の自由が制限されたと感じたときに、それに反発して逆の行動を取りたくなる心理のことです。「駄目と言われるほどやりたくなる」現象です。選択の自由が脅かされたと主観することが前提で、説得や規制設計が逆効果になることもあります。
- 自己概念じこがいねん
自己概念は、自分はどのような人間かについての信念の総体です。複数の側面(学生、親、友人)から構成といった側面が挙げられます。自己概念の脅威は防御を招きます。
- 自己効力感じここうりょくかん
自己効力感とは、ある課題を自分はうまく遂行できるという見込みや信念のことです。バンデューラが提唱し、教育や健康行動の変容で重要な概念です。高いほど困難な課題にも取り組みやすく、成功体験、モデルとなる他者、言葉による励まし、落ち着いた身体状態などが源泉になります。
- 自己実現じこじつげん
自己実現は、自分の潜在能力を発揮し、意味ある人生を生きるプロセスです。マズローの欲求段階の頂点です。人間性心理学の理想像です。
- 自己奉仕バイアスじこほうしバイアス
自己奉仕バイアスは、成功は自分の能力、失敗は外部要因に帰属する傾向です。自尊保護です。過信や学習機会の喪失にもつながります。
- 自尊心じそんしん
自尊心は、自己の価値についての全体的な評価感情です。高すぎ、低すぎは問題といった側面が挙げられます。自己奉仕バイアスと関連です。