心理学
152 語
- 帰納推論きのうすいろん
帰納推論は、観察された事例から一般法則や仮説を導く推論です。結論は確率的です。科学の発見と日常の予測の基盤です。
- 規範的影響きはんてきえいきょう
規範的影響は、集団に受け入れられたい、排斥されたくないという動機から同調する影響です。アッシュ実験の主要説明に使われます。正しさより関係性です。
- 基本的帰属の誤りきほんてききぞくのあやまり
基本的帰属の誤りは、他者の行動を状況より性格に帰属しすぎる傾向です。自分には行為者-観察者バイアスで状況を見やすいです。文化差(個人主義文化で強い)もです。
- 共感きょうかん
共感は、他者の感情や視点を理解し、それに寄り添う能力です。認知的共感と感情的共感です。利他、援助、対人関係の質を高めるといった側面が挙げられます。
- 去個性化きょこせいか
去個性化は、集団や匿名性の中で自己意識が薄れ、通常ならしない行動をとりやすくなる状態です。暴動、オンラインの荒らし、祭りの過剰行動などといった側面が挙げられます。規範の弱化と匿名性です。
- 拒絶の大要請きょぜつのだいようせい
拒絶の大要請は、最初に過大な依頼を出して拒否させ、続く本当の依頼を受け入れやすくする技法です。相互譲歩の知覚です。相手が譲ったと感じます。
- 偽記憶ぎきおく
偽記憶は、実際には起きていない出来事について、確信を持って記憶している状態です。ロフトゥスの研究で、誤情報や想像が記憶に混入しうることが示されました。証人証言の危うさ、ソースモニタリングの失敗、治療上の倫理問題といった側面からも、この概念が研究されています。
- グリーフグリーフ
グリーフは、大切な人やものの喪失に伴う、悲しみ・怒り・混乱などの自然な反応過程です。段階説は厳密ではないが、時間と支援で統合されていきます。複雑性グリーフは専門支援が必要です。
- 検索けんさく
検索は、長期記憶から情報を取り出す認知過程です。想起(再生)と再認があります。検索手がかり・状態・文脈が成功率に影響します。
- ゲシュタルト心理学ゲシュタルトしんりがく
ゲシュタルト心理学は、知覚や心が部分の単純な和ではなく、全体として組織化されるとする学派です。「全体は部分の総和より大きい」です。図と地、近接、閉合などの法則を提唱といった側面が挙げられます。
- 元型げんけい
元型は、ユングが提唱した、人類共通の象徴的イメージや行動パターンの原型です。英雄、影、母親、賢者などといった側面が挙げられます。神話、夢、芸術に現れるとされるといった側面が挙げられます。
- 限定合理性げんていごうりせい
限定合理性は、人は情報・時間・認知能力が限られているため、最適ではなく満足化する選択をするという考え方です。サイモンが提唱です。新古典派の完全合理性への現実的代替です。
- 行為者=観察者バイアスこういしゃかんさつしゃバイアス
行為者=観察者バイアスは、自分の行動は状況に、他者の行動は性格に帰属しやすい非対称です。基本的帰属の誤りと表裏です。視点の違い(自分は状況を知っている)が要因です。
- 攻撃こうげき
攻撃は、他者に危害を与える意図を伴う行動です。殴る・蹴るといった身体的なものや暴言のほか、仲間外れにするなど人間関係を傷つける形も含みます。欲求不満が攻撃に転じるという説明や、周囲の攻撃をまねる社会的学習、大勢の中で個人として意識が薄れる脱個性化など、さまざまな理論で背景が説明されています。
- 向社会的行動こうしゃかいてきこうどう
向社会的行動は、他者の福祉を意図した有益な行動の総称です。援助、共有、協力、寄付などといった側面が挙げられます。共感、規範、モデリングが促進要因といった側面が挙げられます。
- 公正世界信念こうせいせかいしんねん
公正世界信念は、世界は公正で、人はその行いに見合った報いを受けると信じる傾向です。被害者批判(「自業自得」)を生みえます。不安を減らす適応面も指摘されます。
- 行動主義こうどうしゅぎ
行動主義は、観察可能な行動と環境刺激・報酬に焦点を当て、心の内部状態を直接論じない心理学の立場です。ワトソン、スキナーが代表といった側面が挙げられます。古典的、オペラント条件づけが基盤といった側面が挙げられます。
- 公平理論こうへいりろん
公平理論は、関係における投入と成果の比率が等しいと感じるときに満足するという理論です。自分と相手の比率比較です。不公平感は苦痛を生み、行動変化を促します。
- 心の理論こころのりろん
心の理論は、他者が自分と異なる信念・意図・感情を持つことを理解する能力です。幼児期に発達です。自閉スペクトラムでは困難な場合があります。
- 古典的条件づけこてんてきじょうけんづけ
古典的条件づけとは、もともと反応を引き起こす刺激と、中性の刺激を繰り返し組み合わせることで、中性刺激だけでも同じ反応が起きるようになる学習です。パブロフの犬の実験が有名です。無条件刺激・無条件反応・条件刺激・条件反応が基本要素で、消去や一般化、弁別といった過程も含みます。
- コーピングコーピング
コーピングは、ストレスや困難に対処するための認知的・行動的な努力です。問題焦点型(状況を変える)と情動焦点型(気持ちを調整する)の区分が基本です。リソースの動員、レジリエンスの要素、適応的・非適応的戦略といった側面からも、この概念が研究されています。
- 最小集団パラダイムさいしょうしゅうだんパラダイム
最小集団パラダイムは、意味のない最小限のグループ分けでも内集団バイアスが生じることを示す実験デザインです。タジフェルです。ランダムな絵の好みだけで配点が内集団有利に傾きます。
- 再生さいせい
再生は、手がかりなし、または最小限の手がかりで記憶を自ら思い出す検索形式です。再認より難しいが、学習の定着を測るのに有効です。自由想起、順序再生などといった側面が挙げられます。
- 再認さいにん
再認は、提示された刺激が以前経験したものかどうかを判断する検索形式です。再生より容易なことが多いです。多肢選択問題は再認に近いです。