経済学
210 語
- 無差別曲線むさべつきょくせん
無差別曲線は、消費者が同じ満足度(効用)を得る財の組み合わせを結んだ曲線です。右下がりで凸型です。予算制約と接する点が効用最大化の選択となります。
- 名目金利めいもくきんり
名目金利は、通貨単位で表示される金利であり、インフレ調整前の利率です。契約書や銀行表示は名目です。実質の判断にはインフレ期待が必要です。
- メンタルアカウンティングメンタルアカウンティング
メンタルアカウンティングは、お金を用途や出所ごとに心の中の別口座に分け、異なるルールで支出する傾向です。サラエヴォとティーバースキーが分析です。合理的な fungibility(代替可能性)に反します。
- 物々交換ものものこうかん
物々交換とは、貨幣を介さず、財と財を直接交換する取引の形態です。現代以前の経済や、通貨が機能しにくい状況で見られました。双方が同時に相手の欲する物を持っている必要がある、いわゆる欲求の二重一致の問題があります。
- モラルハザードモラルハザード
モラルハザードとは、契約のあと相手の行動が十分に見えない状況で、自分に都合のよい行動をとってしまうことです。保険や融資の場面でよく話題になります。保険に入ったあと注意がおろそかになったり、融資後にリスクの高い投資へ走ったりするのが典型例です。
- 誘惑の束ねゆうわくのたばね
誘惑の束ねは、やりたくない行動と好きな行動をセットにして、実行率を上げる工夫です。ジムで好きな番組だけ見るなどです。自制のコストを下げる行動テクニックです。
- 予算制約よさんせいやく
予算制約は、所得と価格が与えられたときに消費者が購入しうる財の組み合わせの上限を示す直線です。傾きは価格比のマイナスです。予算線上と内側が購入可能領域です。
- 楽観バイアスらっかんバイアス
楽観バイアスは、自分に関する将来を他人より良く見積もる傾向です。計画の誤謬、過信、リスク軽視を支えるといった側面が挙げられます。健康リスクの過小評価もあります。
- ラッファーカーブラッファーカーブ
ラッファーカーブは、税率を上げるとある点を超えて税収が減るかもしれないという逆U字型の関係を示す図です。供給学派の象徴です。極端な高税率で働くインセンティブが落ち税基盤が縮むという直観です。
- リベルタリアン・パターナリズムリベルタリアンパターナリズム
リベルタリアン・パターナリズムは、選択の自由を残しつつ、人をより良い方向へナッジする公共哲学です。サンスティンとサンスタインが提唱です。強制ではなくアーキテクチャで支援します。
- 流動性の罠りゅうどうせいのわな
流動性の罠とは、金利が極めて低い状況で、金融緩和をしてもお金が実体経済に回らず、退蔵されてしまう状態です。ケインズが指摘した概念です。短期金利がゼロ近傍で下げられなくなると、量的緩和だけでは景気刺激が難しくなります。
- 量的緩和りょうてきかんわ
量的緩和は、政策金利が下限に近いとき、中央銀行が大量に資産を買い入れて金融環境を緩和する政策です。日本、米、欧で実施といった側面が挙げられます。長期金利抑制や期待形成が目的です。
- 利用可能性ヒューリスティックりようかのうせいヒューリスティック
利用可能性ヒューリスティックは、思い出しやすい情報ほど頻度や確率が高いと判断する短絡法です。メディア報道・個人経験がリスク認知を左右します。確証バイアスと結びつきやすいです。
- 累進課税るいしんかぜい
累進課税は、所得が高いほど税率や実効税率が上がる税制です。再分配と税収の安定化を狙います。高所得者の限界税率が段階的に上がります。
- 劣等財れっとうざい
劣等財は、所得が増えると需要が減る財です。安価な代替や切迫した選択として消費される財です。所得弾力性が負です。
- 連想の誤謬れんそうのごびゅう
連想の誤謬は、二つの条件が同時に成り立つ確率が、片方だけの確率より高いと誤ることです。リンダは銀行員でフェミニスト——の方が銀行員より「らしい」と選ばれる実験です。代表性による判断、詳細な物語の説得力、論理学の積の確率といった側面からも、この概念が研究されています。
- 労働ろうどう
労働とは、人が提供する身体的・精神的なサービスであり、生産要素の一つです。賃金は労働の対価として支払われます。労働市場では雇用・失業、技能、労働時間の配分が問題になります。
- ローレンツ曲線ローレンツきょくせん
ローレンツ曲線とは、人口を所得の低い順に並べ、累積する人口の割合と累積所得の割合の関係をグラフにしたものです。不平等の形を視覚的に示します。完全平等なら45度の直線上に点が並び、曲線がそれから外れるほど不平等が大きいとされます。