経済学
210 語
- 景気拡大けいきかくだい
景気拡大は、経済活動が持続的に増加している局面です。雇用増、企業利潤増、設備投資活発化といった側面が挙げられます。インフレ圧力も高まりえます。
- 景気後退けいきこうたい
景気後退は、経済活動が広範かつ持続的に縮小する局面です。技術的定義は国により異なる(例:GDPが2四半期連続マイナス成長)です。失業増、企業倒産が伴うといった側面が挙げられます。
- 景気循環けいきじゅんかん
景気循環は、経済活動が拡大(好況)と後退(不況)を繰り返す変動です。数ヶ月から数年の周期です。投資・消費・在庫・信用が相互に増幅します。
- 計算単位けいさんたんい
計算単位とは、財やサービスの価格を表示し、損益や債務を計算するための共通の物差しとしての、貨幣の機能です。円やドルがその役割を担います。価格表示が統一されることで、比較や集計が容易になります。
- 経済効率けいざいこうりつ
経済効率とは、限られた資源を無駄なく使い、できるだけ多くの便益を生み出している状態を指します。パレート効率性と関連して議論されます。技術的効率(同じ投入でより多く作れるか)と配分効率(誰に何を届けるか)を区別することもあります。
- 経済成長けいざいせいちょう
経済成長とは、一国の生産能力や所得水準が長期的に拡大していくことです。実質GDPの伸び率などで測られることが多いです。技術進歩、資本蓄積、労働力の増加、制度の改善が要因として挙げられます。
- 経常収支けいじょうしゅうし
経常収支は、貿易収支・サービス収支・所得収支・経常移転を合わせた国際収支の部門です。対外取引の「本業」的な収支です。長期的な対外債権、債務の変化と関連といった側面が挙げられます。
- ケインズ経済学ケインズけいざいがく
ケインズ経済学は、有効需要の不足が不況をもたらし、価格・賃金の硬直性の下では市場だけでは充分雇用に戻れないとする理論です。財政、金融政策による総需要管理を重視といった側面が挙げられます。1930年代以降のマクロ政策の基盤です。
- 顕示選好けんじせんこう
顕示選好は、観察された選択行動から消費者の選好を逆算する分析手法です。サミュエルソンが提唱です。効用関数を直接測らず、実際の購入で選好を示すという考え方です。
- 顕著性バイアスけんちょせいバイアス
顕著性バイアスは、目立つ・鮮明な情報に注意が偏り、他の重要情報が軽視される傾向です。メディアの画像、極端な事例が判断を支配しうるといった側面が挙げられます。利用可能性と関連です。
- 限界効用げんかいこうよう
限界効用とは、財やサービスをもう一単位だけ追加で消費したときに得られる満足の増加分のことです。総効用とは区別して、追加の一歩に注目します。一般に消費が進むほど限界効用は小さくなっていき、これを限界効用逓減の法則といいます。
- 限界費用げんかいひよう
限界費用は、産出を1単位増やすときに追加でかかる費用です。企業の供給決定の核心です。限界費用が価格と一致する点まで生産するのが利潤最大化の条件(完全競争)です。
- 現在バイアスげんざいバイアス
現在バイアスは、将来の自分より今の自分を過度に優先する傾向です。双曲割引の実証的表現です。貯蓄不足・先延ばし・健康行動の怠慢を説明します。
- 現状維持バイアスげんじょういじバイアス
現状維持バイアスは、変更より現状を維持することを過度に選好する傾向です。デフォルト効果と結びつきます。損失回避・選択の負担が背景にあります。
- ゲーム理論ゲームりろん
ゲーム理論とは、複数の人や組織が互いの選択に影響し合う状況を、戦略的なやり取りとして分析する理論です。経済学だけでなく政治学や生物学にも応用されています。囚人のジレンマのように、個々が合理的に動いても全体としては望ましくない結果になる構造を説明できます。
- 後悔回避こうかいかいひ
後悔回避は、将来後悔しそうな選択を避けるために、現状維持や安全策を取りすぎる傾向です。行動の後悔と不作為の後悔の非対称性もあります。損失回避と親和性が高いです。
- 公開市場操作こうかいしじょうそうさ
公開市場操作は、中央銀行が国債などを売買して短期金利や流動性を調整する政策手段です。買い入れは緩和、売却は引き締めです。日常の金融政策の中心ツールです。
- 交換手段こうかんしゅだん
交換手段とは、財やサービスの売買で当事者が受け入れる支払い手段としての、貨幣の機能の一つです。売り手と買い手が必ずしも同時に欲しい物を持っていなくてよくなります。流動性が高いほど交換手段として優れ、法定通貨は法律により支払いの拒否が制限されます。
- 公共財こうきょうざい
公共財は、非排除性(特定の人から利用を除外しにくい)と非競合性(追加利用者のコストがほぼゼロ)を持つ財です。国防、街灯、基礎研究などといった側面が挙げられます。フリーライダー問題で民間供給が不足しやすいです。
- 交差弾力性こうさだんりょくせい
交差弾力性は、ある財の価格が1%変化したとき、別の財の需要量が何%変化するかを示す指標です。正なら代替関係、負なら補完関係です。企業の競争分析に使われます。
- 厚生経済学こうせいけいざいがく
厚生経済学とは、資源配分が社会全体の幸福や満足にとって望ましいかを評価する経済学の分野です。効率性と公平性の両方を扱います。パレート効率性や消費者余剰・生産者余剰などの概念を使い、市場の失敗や政策介入の余地を検討します。
- 構造的失業こうぞうてきしつぎょう
構造的失業は、産業構造・技能・地域のミスマッチにより長期化する失業です。景気回復だけでは解消しにくいです。職業訓練、地域政策、労働移動の促進が対策といった側面が挙げられます。
- 公定歩合こうていぶあい
公定歩合は、中央銀行が商業銀行に直接貸し付ける際の公式金利です。最後の貸し手としての窓口金利です。公開市場操作と併用され、緊急時のシグナルにもなります。
- 行動政策学こうどうせいさくがく
行動政策学は、行動経済学の知見を政策・公共サービス設計に応用する分野です。ナッジ・フィールド実験・A/Bテストで介入効果を検証します。税金・健康・教育・環境、エビデンスベース、自由と誘導のバランスといった側面からも、この概念が研究されています。