経済学
210 語
- 注意バイアスちゅういバイアス
注意バイアスは、特定の刺激(脅威・報酬など)に注意が固着し、他の情報処理が阻害される傾向です。不安障害では脅威刺激への注意バイアスが研究されます。行動経済でも目立つ情報への偏重が見られます。
- 中央銀行ちゅうおうぎんこう
中央銀行は、通貨発行・金融政策・銀行システムの安定を担う公的機関です。日本銀行、連邦準備制度などといった側面が挙げられます。独立性が物価安定の信頼を支えるとされます。
- 超過負担の損失ちょうかふたんのそんしつ
超過負担の損失は、市場が効率的な取引量から乖離したときに失われる社会的余剰の部分です。価格上限、独占、外部性などで生じるといった側面が挙げられます。取引が成立しなかった分の便益が消えます。
- 貯蓄率ちょちくりつ
貯蓄率は、所得のうち貯蓄に回される割合です。家計、企業、政府を合わせた国民貯蓄率も重要といった側面が挙げられます。投資とのバランスが長期成長に関わります。
- テーパリングテーパリング
テーパリングは、量的緩和で買い入れていた資産の購入ペースを段階的に減らすことです。緩和の出口戦略です。市場は金利上昇期待でボラティリティが高まりえます。
- デフォルト効果デフォルトこうか
デフォルト効果は、提示された初期設定(デフォルト)を変更せずにそのまま受け入れる傾向です。ナッジの中核です。オプトインとオプトアウトで参加率が大きく変わります。
- デフレーションデフレーション
デフレーションとは、物価が持続的に下落していく現象です。インフレーションの反対で、同じ金額でより多く買えるようになる面もあります。しかし将来も安くなると期待されると、消費や投資が先送りされ、景気が冷え込みやすくなります。
- デュオポリーデュオポリー
デュオポリーは、市場を二社だけが供給する寡占の特殊形態です。クールノー・ベルトラン・スタックルバーグなどで戦略的相互作用を分析します。最も単純な寡占モデル、合謀すれば独占に近い利潤、参入で寡占へ移行といった側面からも、この概念が研究されています。
- 等コスト線とうコストせん
等コスト線は、与えた総コストで購入できる生産要素の組み合わせを示す直線です。等産量曲線と接する点がコスト最小の投入組み合わせです。傾きは要素価格比です。
- 等産量曲線とうさんりょうきょくせん
等産量曲線は、同じ産出量を生む投入要素の組み合わせを結んだ曲線です。右下がりで凸型です。限界技術代替率は曲線の傾きです。
- 投資支出とうしししゅつ
投資支出は、設備・建物・在庫など生産資本への支出です。総需要の変動的な要素です。金利、期待、不確実性に敏感といった側面が挙げられます。
- 土地とち
土地とは、生産要素としての自然資源や場所を広く指します。農地、鉱物、森林、海岸などが含まれ、厳密には建物を除く地面そのものを指すこともあります。土地は量的に増やせないため、立地や資源の豊かさが価値に大きく影響します。
- 取引コストとりひきコスト
取引コストは、個別の市場取引ごとに発生する調整・契約・執行のコストです。transaction-costs(制度・組織レベル)と近いが、ミクロでは1取引あたりのコストとして使われることもあります。交渉や配送手配の費用、内部化か市場取引かの判断材料、コースの定理の前提(取引費用ゼロ)といった側面からも、この概念が研究されています。
- 取引費用とりひきひよう
取引費用とは、取引を成立させ、維持し、変更するためにかかるあらゆるコストのことです。契約交渉、情報収集、執行、紛争解決などが含まれます。コースの定理でも、取引費用がゼロでなければ市場だけでは最適にならない、とされます。
- 独占どくせん
独占は、市場に単一の売り手、またはそれに準ずる力を持つ主体が存在し、価格や供給量に大きな影響力を持つ状態です。独占企業は限界収益と限界費用の均衡で量を決め、価格を限界費用より高く設定しやすくなります。その結果、社会的余剰の損失が生じることがあります。
- 独占禁止法どくせんきんしほう
独占禁止法は、私的独占・不当な取引制限・不公正な取引方法を禁止し、競争を維持する法律です。企業結合審査、カルテル取締り、優越的地位の濫用規制などといった側面が挙げられます。国により執行強度は異なります。
- 独占的競争どくせんてききょうそう
独占的競争は、多数の企業が差別化された財を売り、自由参入がある市場構造です。短期では利潤が出るが、長期では参入により利潤はゼロに近づきます。広告やブランドが特徴です。
- ナッシュ均衡ナッシュきんこう
ナッシュ均衡とは、各参加者が相手の戦略を固定したまま、自分だけ戦略を変えても得が増えない状態のことです。ゲーム理論の中心的な解の考え方です。必ずしも全体として最善の結果とは限らず、複数の均衡が存在することもあります。
- ナッジナッジ
ナッジとは、選択の自由を残したまま、人々をより望ましい方向へそっと誘導する設計上の工夫のことです。デフォルト設定や表示のしかた、文言の変更などが代表例です。強制ではなく、選択の環境そのものを変える点が特徴です。
- ハイパーインフレハイパーインフレ
ハイパーインフレは、物価が極端に速いペースで上昇し、貨幣の信頼が崩壊するインフレです。月率50%超などの定義もあります。現金が紙くず化し、物々交換や外貨化が進みます。
- ハーフィンダール指数ハーフィンダールしすう
ハーフィンダール指数は、市場シェアの二乗和で市場集中度を測る指標です。0に近いほど分散、1に近いほど独占的です。企業結合審査で参照されます。
- パレート効率性パレートこうりつせい
パレート効率性とは、誰か一人でも損をさせることなく、他の誰かの状況を改善できる余地がもうない資源配分の状態です。効率性を測る基準の一つです。パレート改善可能なら、まだ誰かが得をして誰も損しない変更が残っていることになります。
- 比較優位ひかくゆうい
比較優位とは、他者より相対的に低い機会費用で生産できる財に特化すると、全体の利益が増えるという原理です。絶対的に得意でなくても貿易は互恵的になりうることを示します。リカードが体系化し、自由貿易論の理論的な土台の一つになりました。
- 否定的バイアスひていてきバイアス
否定的バイアスは、同等の良い情報より悪い情報に注意と記憶を割く傾向です。損失回避と方向性は似るが、情報処理全般に及びます。メディア、評価、人間関係に影響といった側面が挙げられます。