マクロ経済学
59 語
- 双子の赤字ふたごのあかじ
双子の赤字は、財政赤字と経常収支(貿易)赤字が同時に拡大する現象です。国内支出が強く輸入が増えると両方が悪化しえます。為替・金利政策の制約になります。
- 貿易赤字ぼうえきあかじ
貿易赤字は、輸入が輸出を上回り、貿易収支がマイナスである状態です。国内需要の強さや通貨高、資源輸入依存などが背景になりえます。双子の赤字の一翼です。
- 貿易収支ぼうえきしゅうし
貿易収支は、輸出額から輸入額を引いた差額です。黒字は輸出超過、赤字は輸入超過です。為替、景気、産業競争力の鏡として注目されるといった側面が挙げられます。
- 摩擦的失業まさつてきしつぎょう
摩擦的失業は、職探しや転職の過渡期に一時的に生じる失業です。労働市場の情報摩擦やミスマッチによります。完全にはゼロにならないが、長期化しなければ問題になりにくいです。
- マネタリズムマネタリズム
マネタリズムは、物価は長期的に貨幣供給量で決まり、安定した貨幣成長規則が望ましいとする学派です。フリードマンが代表です。ケインズ的な積極的財政、金融操作に懐疑的といった側面が挙げられます。
- マネー乗数マネーじょうすう
マネー乗数は、中央銀行が供給する基礎通貨が、預金創造を通じて何倍の広義通貨になるかを示す係数です。準備率と現金保有比率で決まります。銀行システムの信用創造の仕組みです。
- 名目金利めいもくきんり
名目金利は、通貨単位で表示される金利であり、インフレ調整前の利率です。契約書や銀行表示は名目です。実質の判断にはインフレ期待が必要です。
- ラッファーカーブラッファーカーブ
ラッファーカーブは、税率を上げるとある点を超えて税収が減るかもしれないという逆U字型の関係を示す図です。供給学派の象徴です。極端な高税率で働くインセンティブが落ち税基盤が縮むという直観です。
- 流動性の罠りゅうどうせいのわな
流動性の罠とは、金利が極めて低い状況で、金融緩和をしてもお金が実体経済に回らず、退蔵されてしまう状態です。ケインズが指摘した概念です。短期金利がゼロ近傍で下げられなくなると、量的緩和だけでは景気刺激が難しくなります。
- 量的緩和りょうてきかんわ
量的緩和は、政策金利が下限に近いとき、中央銀行が大量に資産を買い入れて金融環境を緩和する政策です。日本、米、欧で実施といった側面が挙げられます。長期金利抑制や期待形成が目的です。
- 累進課税るいしんかぜい
累進課税は、所得が高いほど税率や実効税率が上がる税制です。再分配と税収の安定化を狙います。高所得者の限界税率が段階的に上がります。