適応的期待
てきおうてききたい
適応的期待とは、人々が過去の実績をもとに、予想を少しずつ修正しながら将来を見通すという仮定です。直近の経験を重視する、後ろ向きの期待形成を表します。
過去のインフレ率が高ければ将来も高いと予想するため、現実の変化に予想が遅れて追いつく形になります。体系的な予測誤りが続く点が弱点とされ、理論の主役の座は合理的期待に譲りましたが、現実の人間の振る舞いには合う面もあります。
たとえば、長くデフレを経験した人々が、物価が上がり始めてもなお値上がりしないと予想し続けるのは適応的期待の姿です。