マルサスの罠

マルサスのわな

経済学

マルサスの罠とは、生産力が高まって暮らしが豊かになっても人口の増加に打ち消され、一人当たりの生活水準が長期的には向上しない状態のことです。マルサスの『人口論』に由来します。

食料の増産を人口の増加が上回りやすいため、人類は長いあいだ生存ぎりぎりの水準にとどまったと説明されます。産業革命以降の持続的な経済成長は、この罠から抜け出した現象と位置づけられています。

たとえば、豊作が続いても人口が増えて一人分の取り分が元に戻ってしまう前近代の農村社会は、マルサスの罠の典型とされます。